吉田工場長の部屋
(月刊ジャーマンカーズ2005年5月号掲載)

ん?タイヤが変だぞ?
「熱は?」

「37度ちょっとです」

「下痢は?」

「結構激しいです」

「痛みは」

「かなーりおなかが痛いです、背中に悪寒もします」

「咳、くしゃみなどはありませんか?」

「ないです」

「鼻水とかは?」

「ありません」

「じゃ、胃腸炎ね。急性胃腸炎」

「えぇ〜またっすかぁー」

というわけでこんにちは。

またしても胃腸炎でダウンしてしまったワタクシでありまして、2日ばかり寝込んでしまう体たらくとなってしまいました。去年も突然高熱で倒れてしまって、インフルエンザが大流行した時期だったもんだからてっきり私もインフルエンザかと思ったら胃腸炎とかで、その時初めて「胃腸炎」なる病名を知ったんですが、今年も見事にかかってしまうとは・・・

とある休み明けの金曜日、ちょっとした悪寒と腰痛を感じながらも出勤して、なんか今日は寒いなーなんて真冬並みの厚着を施していると「あのー今日はすんごい猛暑なんですけど」ってスタッフ全員半袖&冷房。んでもってあたしゃあ朝から何も食べてないのに下痢&腹痛。「やっぱおかしいかなぁ?」「うん、おかしい、とっても」「風邪でも引いたんぢゃないのぉ?」「工場スタッフも増えたことだし、病院行ってくれば?」ってわけで病院に直行。私、もともと胃腸虚弱でちょっとした事で下痢ってしまう体質なんですが、それゆえ「いつもと違う腹痛」ってのを感じてしまうんですね。

で、当日は体調おかしいかなと思いながらも「こりゃあいつもの下痢とはちょっと別の下痢だな」と言っている自分でも訳のわからない予想をしまして、風邪っぽい症状ながらも風邪薬の類は一切口にせず、当日は下してしまうので何も食わずにお医者さんの診察を受けると「あぁー何も食べないのがかえって胃腸を休める結果になって良かったんですよ」だって。整腸剤を処方してもらってお医者さんの指示通りに一日何も食わずにひたすら水分をとって、次の日も熱が下がらないのでやわらか〜い歯ごたえのないものばっかり食べてあとはひたすら寝込んで何とか復帰しました。が、これがもし独断で勝手に風邪と決め込んで風邪薬と下痢止めで対処し、風邪なんだから栄養を取らなくちゃとガッツリ食事してたら、そらもぉ悲惨な、いやマジでシャレにならない結果が待っていたかもしれません。なんかヘンだなと思ったら勝手に判断しないでお医者さんに診てもらったほうがいいですね、やっぱ。


さ、そんな余談でワープロのA4を1ページ使ってしまったところで(^_^;)本題に入りましょうか。

今日のお題は「キセノンライト」です。え?以前やったでしょって?えぇ、まぁそうなんですが・・・ちょっとあんまり大きな声でいえない事情がありましてですね、あのキット、生産が終了してしまったらしく、もう手に入らないみたいなんですよ。とほほ、って感じで他を探していたら、あったあったありましたよ。ヘッドライト製造の家元みたいなメーカー、スタンレーから「RAYBRIG」ブランドで(写真1)

バーナーユニットってのが発光部でバラストユニットってのが制御系ですね。別々にすることでバリエーションを増やすという点からはいい構成かな。部品点数を見ると、ちょっと多めですね(写真2)以前のはインバーターとバラストが一体になったシンプルなものでしたが、今度のはバラストが独立しているので必然的に部品点数が増えてしまうのです。取り付けるの、面倒くさそうだなぁ(笑)まぁスタンレーっていったらこの世界では大手ですから、きっと信頼性その他諸々の理由があったんでしょうね。
さって誰の車につけよっかな。あぁ宍戸くぅーん、そのかっこいいオープンカーをもっとイカした車にしないかぁーい、って私ってばおっさん丸出しのトークで(車だけ)呼び出して早速作業に取り掛かりましょうか。エンジンルームにヘッドライトコントロールユニットの類を取り付ける場合は大概このエアクリーナー横に取り付けるのですが(写真3)なんかサイレンみたいなやつ、ついてますね。邪魔だなぁ(笑)
仕方ないな、ヘッドライトを外してと(写真4)
う〜ん、空いている空間は・・・そうだなぁ、フェンダー側の壁にへばりつければ・・・ちょっと狭いかな?おぉっついたついた(写真5)インバーターとバラストが独立した構造のおかげでインバーターが薄くなっていて狭い空間にも意外と入ってしまいます、これ、結構取り付けやすいかも。
無事インバーターが固定できたところで配線を済ませちゃいましょう(写真6)配線していて「あぁこれちゃんとしてるなぁ」って思ったのはヘッドライト点灯用の電源は常時電源として別にとっておいて、ヘッドライトスイッチをONするとリレーによって常時電源からインバーターに電源を供給する、というあくまで安定した電源をインバーターに送ってやろうという考え方。ここらへんはやはりこの手の製品に慣れているメーカーならではといったところでしょうか。
この車の場合はヒューズボックス横の常時電源端子から頂きました(写真7)
あとはヘッドライト裏のカバーに穴を開けてバーナーの配線を通せば(写真8)
あとはヘッドライトを組みつけて完成です(写真9)
左右で比べると色の違いが一目瞭然ですね(写真10)このキット、H1バルブ使用のモデルなら殆どの車に装着できますから、今のところはE30、E32、E34、E36に装着が可能です。今回何を思い切ったんだか10セットばかり入荷しまして、取り付け費用込みで¥98000だそーです。え?スモールランプと色が合わないって?はいはい、シルバーヴィジョンのウェッジ球もおまけしまっせ。待ってて出来ますかって?まぁ、その、予約頂ければ出来ます、雨が降らなければ(涙)お問い合わせお待ちしてまーす。

冒頭でちょこっと触れていましたが、この5月から新しく工場に整備スタッフが入りまして、名前は大内と申します。って何のこたぁないかつてディーラー時代に私と共に仕事していましたから、BMWの酸いも甘いも知り抜いたオトコ・・・まぁ私がディーラーに勤務していた時代からこのオトコは仕事が速かったんだけど、やっぱりというかなんと言うか、私がこの2日間仕事をすっぽかしてしまっている間に溜まっていた仕事をキレイに片付けてしまいましたとさ。

あぁオレがホサれるのも時間の問題か・・・あとは頼んだぞ大内クン。とゆーわけで皆さん大内君をよろしくお願いいたします。私は工場の奥のほうで引きこもってますから、どおか構わないで下さい。ってのは嘘です。おねがいっ!私をどおか見捨てないでっ!

それじゃあまた、さよおならあ。えっえっ、ひっくひっく・・・

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