ジャーマン記事2009年2月

皆さま。明けまして、おめでとうございます。

今年もスタッフ共々、よろしくお願い致します。

新春を迎えましたが、今回もオリジナルマフラーの試作品について掲載させてもらいます。

前回は「ノーマルを順守したタイプ」でしたが、今回は、その第2弾スポーツタイプのマフラーについてです。前回の物とは違い、その気にさせる「レーサーレプリカタイプ」のマフラーとして開発、作成してみたので紹介します。

特徴としては、まず構造を他のスポーツマフラーと同様の「E型」と呼ばれる小径のものを使用しました。これは、グラスウールと呼ばれる「消音材」が前回の「O型」の物よりも入らず「抜け」が良くなる分、消音効果が少なく音量が大きくなりやすいタイプで音質も「高音」が出やすい事が特徴です。

このタイコは通常、中間パイプを太くしながら出口までを、ほぼ同径にして「スポーツマフラー」らしい「太い音」を奏でさせます。そして、低速トルクが出しづらい代わりに高回転時に抜けが良く、パワーを出しやすい「パワー重視」の作成方法が多いマフラーです。

しかし今回はサーキット走行や走行会をメインに使用するのを前提に考えているとはいえ、高回転のみパワーが出る「乗り辛い車」にするのが目的ではありません。

あくまでも「乗りやすい車」で「気持ちの良い吹け上がり」に焦点を絞っていて、その中でも「高揚させる音」を今回は目的としています。なので、通常とは違い「タイコ部」のパンチングのパイプを小径にしました。これは「低速トルク」を稼ぐことが狙いで前回のマフラー同様、走りやすさを考えた結果この構造をテストする事になりました。

そして、「音量」や「音質」もE型タイコの「抜け」の良さにより「ドライバーに訴えるマフラー」に仕立て上げる事を重視しました。

外観は前回の「ノーマルを順守したタイプ」よりもテールエンドを5mm程大きい物にし、カット角度も15度に設定。これにより少し攻撃的に演出してみます。

デモカー(320i)への装着後、テスト走行をした結果は前回の「ノーマルを順守したタイプ」よりも吹けきりが早くなり、音質も「BMW」らしさを残しながら、当時のレース風景を思い出させるような音を奏でる事が出来ました。正直、目指していた物になって出来上がっていますので、ぜひ店頭にて音を聞いてみて下さい。

次回は、試作第3段階のマフラーと今後のマフラー関係の作成プランを紹介したいと思います。

では皆さんまた来月このコーナーでお会いしましょう。






★本サイトの情報の取り扱いについて★
本サイトに掲載のすべての情報、画像等を、権利者の許可なく複製、販売、放送などに利用することを禁じます。
無断転載・引用等は固くお断りいたします
。また、同業者の方はお問い合せ下さい。